ハノイのそれが好き💕

ベトナム(ハノイ)在住4年を経て本帰国。ベトナムで習った趣味の刺繡を中心に時々、思い出深いベトナム情報、大好きな京都情報をご紹介していきたいと思います。

【建替編】その手があったか⁉ 驚きのベトナム建築 in Vietnam

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敷地両隣の建物外壁を支える鉄パイプ(ベトナムの建替工事現場)

 

こんにちは。

ベトナム建築と言えば、フランス植民地時代に建てられたゴシック様式の建築物が有名です。また、陸続きの中国に支配されていた歴史的背景から中国様式の建築物もたくさん有ります。

そんなベトナム建築をたっぷりご紹介したいところですが、またの機会に置いといて(笑) 今回は、現代のベトナム建築のご紹介です。

私は、日本で長年、建築の仕事に従事していたため建築物、特に工事現場を見るとついつい見入ってしまいます(笑)。お陰で、ハノイに住んでいた頃も日本との違いが面白く、よく歩道側から一人で眺める変な外国人だったかも(笑)。

特に間口の狭い建替え工事現場が面白い!アクロバティックな技を繰り出し、日本の法規制ではNGと思われる方法で建築工事をどんどん進めて行きます。

 

今回は、そんな私のお気に入り 【建替編】その手があったか⁉ 驚きのベトナム建築 をご紹介します。

 

(⇩各目次は、クリックでとべます)  

 

ベトナムの一般的な住宅

 
 
 
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まるでカラフルなえんぴつ(笑)⁉どれも個性的で見ていて飽きません。

建物は間口が狭く、縦と奥に長いのが特徴です。皆さん、敷地いっぱいに建物を建てるもんだから隣の建物に完全に密着しています。もう、バルコニー越しに行き来が出来そうです。

 

 
 
 
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細長い! ベトナムの間口の狭い建物は、3~5階建ての店舗併用住宅が多い中で8階建て⁉ 驚きです(笑)。

台風などの強い風の時は、両隣も含め一緒に揺れそうです。

 

 
 
 
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強風には、ほぼ同じ高さのこんな集合体なら間口の狭い細長い建物でも安全かも(笑)⁉

でも、密着し過ぎて建て替え工事が大変なんです。

 

間口が狭い理由

道路に面する間口の幅(距離) により税金を掛けたため、間口が狭く奥行きが深いウナギの寝床のような敷地が増え、自然と建物も同じ形となってしまったそうです。

日本の江戸時代も同じで、古い建物が多く残る京都の町屋からその様子をうかがうことが出来ます。ですが、京都の町屋は縦には高くありませんが(笑)。

ベトナムは、日本ほど地震が多くない上に、構造上の規制が緩いので間口が狭く縦に高い、地震に弱い形が可能となってしまいました。 

 

アクロバティックな建て替え工事

 
 
 
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壁を突っ張るように入った鉄パイプ、何か分かりますか? 

倒れてこないようにこれで支えています。それも、建て替え工事現場敷地の隣り合う建物同士で支え合うなんて! 

これが無いと傾いて来るかも知れないって…どういう事⁉

両隣の壁に張られたレジャーシート1枚で施工の時、建物同士が張り付かないようにしています。 これも日本では、有り得ない(笑)。

 

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敷地両隣の建物外壁を支える鉄パイプ(ベトナムの建替工事現場)

建物解体と同時にすかさず鉄パイプを設置します。そして何と!この鉄パイプを避けながら、このまま主要構造部(柱、壁、床、梁、屋根、階段)を造って行きます。

あらかた主要構造部が完成した段階で鉄パイプを切って取り外します。日本では、色んな意味で法に触れるため有り得ない工法ですが(笑)。

因みに、こちらは私が住んでいた近所の工事現場写真です。 

 

建築のハノイ ベトナムに誕生したパリ [ 増田彰久 ]

 

日本の法規制

民法により

建物を建築する場合は、隣地境界線から50㎝以上の距離を保たなければならない!となっています。これを違反して建築しようとすれば、隣地の所有者から建築中止や計画変更を求められることも有ります。

日本でも京都の一部のように例外として地域習慣があれば、それが優先される場合も有りますが原則は、民法が優先されます。

 

建築基準法により

構造を検討する場合、工法や建物規模などにより構造計算または簡易な計算方法での確認が必要となります。その場合、隣の建物と完全密着は施工面、構造検討面でも難しく結果的に若干、スペースを空けることが必要となります。

 

以上のことから、日本国内では隣の建物と完全密着するベトナム建築のような建て替えは非常に難しくなっています。

 

支え合う羽目になってしまった⁉ 有名建築物

話しは変わって余談ですが(笑)、こちらはブリッジで支え合う⁉世界的に有名な建築物です。

皆さん、よくご存じのこの3つの建築物の中には実は意図せずして支え合う事になってしまったモノが1つだけ有ります。残りの2つは勿論、最初から計画されたブリッジです。

 

 
 
 
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まず最初は、皆さんご存じ大阪の『梅田スカイビル』 です。

下から見ると圧巻!外国の人達から未来の凱旋門と大絶賛の人気観光スポットとなっています。

 

 
 
 
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マレーシアのクアラルンプールで有名な『ペトロナスツインタワー』です。

2本のビルが対であるツインタワーとしては、世界一の高さを誇っています。

 

 
 
 
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シンガポールで有名な『マリーナベイサンズ』 です。

シンガポールを一望できる展望台としても有名なホテルです。

 

以上の3つの建物の中で、意図せずして支え合う事になってしまったモノはどれだと思いますか?

それは、『ペトロナスツインタワー』です。

建設を担当した会社は、日本(安藤ハザマ)と韓国(サムスン物産)でした。この2社が同時に、それぞれ受注した側のタワーの工事に着手。韓国が工期を無理に早めた結果、工事途中で建物が傾いていることが判明しました。

高層の物件の場合、工事途中で若干の傾きは想定内で修正しながら工事を進めて行きます。ですが、韓国側の傾きは、経験不足と技術力の限界により気付いた時には修正不能でした。

韓国側は自力で立て直せないと気付いた段階で日本側に相談、日本側の提案でブリッジで2棟のタワーを繋ぎ支えてもらうことに!日本側は、大急ぎで再検討を重ね設計変更することにより対応したそうです。

何が有っても工期を守り丁寧に仕上げる日本(安藤ハザマ)の技術力、日本人として誇りに思います。

 

⇩その後の話としては、色々と噂が有りますが詳しくはこちらをご覧ください。丁寧に説明してくれています。

www.toretora.com

 

まとめ

工事現場なんて立ち止まってまで、見ることの無いところですが、もうツッコミどころ満載です(笑)。

本来、工事現場で頭を守るために被るヘルメットがベトナム帽子のノンラーに、足を守るために履く工事用安全靴がサンダルに、手足を守るために着る作業服がTシャツ、短パンと、そんな服装だからケガをしないか見ていてハラハラします。

この様に安全面ではまだまだですが、ベトナム経済は急成長中!あちらこちらで常に大型物件の工事中です。

それにベトナムの人達は、とてもまじめで器用!特に細かい作業が得意です。そんな彼らが今、『特定技能』や『外国人技能実習制度』であらゆる業種(建設業含む)の実習生として日本にたくさん来ています。

もしかしたら、そんな彼らがベトナムで活躍する頃には超高層ビルを自国の技術で造り上げる日もそう遠く無いかも知れません。 

 

今回は、私のお気に入り 【建替編】その手があったか⁉ 驚きのベトナム建築  でした。

いかがでしたか?

 

最後まで読んでいただき有難うございます。

それでは、また。