こんにちは。
ベトナムには、54もの民族が存在することをご存じでしょうか。
そのうちの90%は、キン族と呼ばれる一般のベトナム人です。つまり、殆どがキン族!残りの53の少数民族に会うためにはサパ(Sa Pa)やその周辺の山岳地帯を訪れないと出会うことができません。
今回は、その少数民族の村で特に私のお気に入り 手芸好きにはたまらないハンドメイドの村 をご紹介します。
(⇩各目次は、クリックでとべます)
マイチャウ(Mai Châu)詳細情報
マイチャウ(Mai Châu)は、ハノイから南西に約140km程離れた、車で約4時間のラオス国境近くの山岳地帯にあります。美しい山々に囲まれた田園風景が広がり、どこか日本人には懐かしい風景の村です。
ここには、タイ族、モン族が多く住み、タイ族は高い農耕技術を持つ民族でモン族は刺繍など高いハンドメイド技術を持つ民族です。
モン族は、民族衣装の色合いに基づいて黒モン族、花モン族、赤モン族、青モン族などといったいくつものグループに分かれてます。彼らは皆、藍染め、ロウケツ染め、刺繍、パッチワーク、織物など各民族特有の高い技術を持ち、それらを民族衣装として身にまとったお洒落な民族♪ だから手芸好きの私としてはとても魅力的な人達です。
ベトナムで彼らが作ったハンドメイド作品を購入するにはサパ(Sa Pa)が有名!だけどそのサパは、観光地化が進みホテルやレストランが便利で快適なんだけど…一部の外国人慣れした人達がハンドメイドの品々を強引に販売してきたりなどそこが少し残念な雰囲気です。
トレッキングをするために山間の村に車で到着した際に、赤モン族の売り子さん達に車を取り囲まれて怖かった…。大人の赤モン族の女性は、眉毛剃るのが流行りなのか?皆さん眉毛全く無いから更に怖い(笑)。
そんなサパ(Sa Pa)に比べマイチャウは、まだまだ観光地化が始まったばかりなのか?進んでないのか?ホテルは5つ星なんて無い上に、無理やり商品を売りつけてくる感じも無い素朴な人達です。だけど、私が出会ったマイチャウのモン族の人達は、民族衣装をもう誰も身に着けて無くてそこが少し残念でした。
素敵な民族衣装を身にまとい生活をするモン族と出会いたいならサパ(Sa Pa)がおすすめ。(寝台列車のビクトリアエクスプレスで行くサパツアーは、また違った楽しみが有り良い思い出なので後日、ご紹介したいと思います。)
民族衣装を身に着けて無いけれど、素朴さを求めるならマイチャウをオススメします。因みに、私は人当たりが良く親切で何故か心安らぐマイチャウが好きです。
マイチャウの見どころ
ハンドメイドの村(ラック村:Lác Village)
ハンドメイドの村(ラック村:Lác Village)へ行く道中で見つけたマルチカバーの路上販売です。道路横の街路樹に竹竿を掛けてマルチカバーを展示販売しています。
自転車で走っていると、この光景が続くもんだから…物欲がおさまらない(笑)。自転車を降りてじっくり見ることに。
でも…本気で売る気あります?って思ってしまう(笑)。何処にも店員さんの姿が無い!近くの民家にお願いして店員さんを呼んでもらいやっと購入できました。
値段は、大きさ、デザイン(刺繍)により大きく違います。ハッキリ覚えていませんが…1つ約50万ドン(約2500円)~約100万ドン(約5000円)だったかな。
ホテルに戻ってサイズ感を確認するためにベッドに広げた時の写真です(笑)。
サパ(Sa Pa)で既に藍染めのマルチカバーを購入済みのため、クロスステッチ刺繡とパッチワークのみのデザインにしました。上の赤色は、母にプレゼント(こたつカバーとして使用中)!下の紫色が私のモノです。
購入時、全体をくれぐれもよーく見て下さい。赤色のマルチカバーは、道路側からだけ見て購入し失敗しました。この写真では見えませんが反対側は途中で刺繍をやめたのか?所々、パッチワークの布だらけ(笑)。左右対称のデザインじゃないのが残念でした。
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モン族のカラフルなスカートです。ラック村では、主に暖色系の赤色、オレンジ色、ピンク色、黄色が販売されていました。
デザイン(刺繍)にもよるけど、一つ約50万ドン(約2500円)から有ります。
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可愛いでしょ。個人的に、黒色や白色のシンプルなTシャツやデニムジャケットに合わせたら普段着に着れそうな可愛さ!
でも…デザイン(刺繍)が凝れば凝るほど重くなる。軽いモノが良ければ既製品のプリント柄も有ります(笑)。
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モン族の衣装は、レンタルも可能です。こんな風に田園風景の中で写真撮影も出来ます♪ レンタル代は、一着約2万ドン(約100円)で子供用、男性用も有ります。
私は、家族旅行だったので購入もレンタルも無しでしたが、友達と行っていたら…購入+写真撮影をしてたかも(笑)。
高床式住居
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マイチャウの住宅は基本、このような高床式住居です。
ラック村のハンドメイド店では、一階が店舗で二階が住宅になっています。窓には、ガラスや網戸は一切入っていません。
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美しい山々と田園風景の中に高床式の住宅が点在しています。最初、見た時は感動でした!子供の頃に教科書で学んだあの高床式住居!
昔の生活を守りつつ、しっかりパラボラアンテナが付いてます(笑)。
因みに、現在は教科書に高床住居や高床倉庫と書かれているそうです。『式』の文字は、もう無いらしい。
建て替えなのか移築なのか?新旧入り混じった木材で棟上げ中です。こちら側(桁行方向)は、柱が短くオーバーハングしてます(笑)⁉
こちら側(妻側方向)も柱が短い!? つまり、2方向オーバーハング!? と驚いたけれど竹で短い柱を支えてます。恐らく仮支えだろうけど面白い(笑)。
短い柱は、後で下から柱と束石(ここではコンクリート製の柱を支えるモノ)で支えるみたい。どうやら、新旧の木材を上手に使う民族のようです。
田園風景
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緑輝く田園風景!奥に見えるのがロッジ風の4つ星ホテル(マイチャウ エコロッジ:Mai Chau Ecolodge)です。
もう一度、マイチャウに行けるなら泊まってみたいホテルです。
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私が訪れた10月下旬は、稲刈りの真っ最中でした。
稲刈りの香りで一気によみがえる子供の頃の記憶!ここは、ベトナムなのにどこか懐かしい気持ちに。
オススメは、10月の稲刈り時期!ただし一部、野焼きをしているところも有るのでマスク持参をお忘れなく(笑)!
機織り(はたおり)
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ハンドメイドの村(ラック村:Lác Village)以外の山々のふもとに点在する民家では、こんな風に機織り(はたおり)をしているところが有ります。
皆さん、穏やかな人達なので見学も購入もOKです。私は、紫色のマルチカバーを購入しました。
日本政府支援により作られた橋
自転車で散策中、突然現れた橋。周りの橋に比べ、少し古いけれど造りが立派なので見てみると何と!日本政府の支援により作られたモノでした。
ハノイに有る日本のODAによるニャッタン橋(cầu Nhật Tân)に比べたら小さいけれど、マイチャウの人々にお役に立ててると思うと日本人で有ることが誇らしく思えます。
ハンドメイドの村(ラック村:Lác Village)地図
ラック村以外の点在する民家でもハンドメイドの品々を製造販売しています。自転車で散策して回ると手芸好き、建築好き、田園(自然)好きにはたまらない発見が待ってますよ!
宿泊したホテル(マイチャウロッジ : Mai Chau Lodge)
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2017年に宿泊した当時、一番キレイで快適だと旅行会社から説明されて宿泊を決めたホテルです。
希望は、5つ星ホテルでしたが当時は無くてこの3つ星に…。秋篠宮殿下が宿泊されたこともあるホテルです。近年、やっと数少ない4つ星ホテルが出来たようですが、まだまだ便利で快適とまでは言えないかも。
地図、詳細情報
【名称】マイチャウロッジ(Mai Chau Lodge)
【住所】Chiềng Châu, Mai Châu District, Hoa Binh, Viet Nam
グーグルマップ(拡大地図を表示)の投稿写真でホテル内を見ることが出来ます。
下宿屋、ロッジなどが多い中でここは、プール付きの3つ星ホテルです。スタッフは、非常に親切で、食事は全てレストランで済ませましたが美味しくて大満足でした。ハンドメイドの村(ラック村:Lác Village)まで約900m徒歩約11分と近い。レンタル自転車でラック村まわりを見て回るのにちょうど良い距離です。ホテルのレンタル自転車が無料。英語OK。
2006年に建てられたホテルですが水回りが予想以上に古く感じました。木製の外部建具(窓)がお洒落だけど湿気で立て付けが悪いのかビミョーに閉まらなくて少し開いたままでした。寝具やリネン類はキレイに洗濯されていましたが古さが目立ち少し残念でした。日本語不可。
☟私が利用した旅行会社は、HISハノイ支店です。詳細はこちらをご覧ください。
まとめ
マイチャウの人達は、決して商品を無理に勧めてくることはありません。観光地化が進む同じモン族のサパと大違い(笑)。
もしかしたら、ここも数年でサパのようになるのだろうか。決してサパが良くない訳では無いけれど、商品を購入するまでずーと付いて来る可愛い子供達や商品を必死で売り込むオバちゃんがサパにはいます。彼らをそうさせたのは押し寄せる外国人観光客なのかも知れません。マイチャウがサパのようになってしまう前に一度は、訪れていただきたい!
ハノイやホーチミン、日本の都会に住んでいると、絶対に感じることの出来ない日本の原風景に出会いにマイチャウに行ってみませんか。
今回は、私のお気に入り 手芸好きにはたまらないハンドメイドの村 でした。
いかがでしたか?
次回は、私のお気に入り『思わず2度見!ベトナムあるある10選③』を紹介したいと思います。
最後まで読んでいただき有難うございます。
それでは、また。